室内の親器

ドァホンに遠隔点検機能がついたもので、室内の親器にはガス漏れ警報機も接続できる。もちろん、非常の場合にはブザーが鳴って出火元を知らせる。防災基準の改正や、器具の改良は、不在住居の火災発生率が高いことや、住居内の点検が困難であることがきっかけになっている。その趣旨からすると、マンションが古くなればなるほど賃貸率や空き家が増える傾向にあるので、古いマンションほど予防改善が必要ともいえる。しかしながら全戸に新規の自動火災報知器を設置するのは容易ではない。そこでとりあえず、消火器を各階に備えおくことから防災設備の見直しをはかりたい。なお、火災報知関係の機器には、自治省の告示で機器の形式失効期間が定められている。ちなみに、一九六九年四月~八○年一○月の熱感知器は、九七年一○月末で形式失効している。現在のところ地下に飲食店などが入っている場合などを除いて、住居専用型のマンションでは、感知器が形式失効しても機能を保っていれば交換の必要はない。ただし、形式失効期間を相当過ぎているようなら、前述の遠隔点検のできる新システムへの切替えを検討するといい。自動火災報知器のほかに、マンションによっては消火活動用の非常コンセント、消火栓・連結送水管設備などがある。いずれも、半年に一度の機能点検、一年に一度の総合点検が義務づけられているので、自分のマンションの消防設備を見直してみると、いざというとき、思わぬ役に立つかもしれない。「いざ」というときの避難経路はいったん出火すると、火が立ちあがるのは早い。マンション火災では、火より煙がもっと恐いといってもいい。そのために、避難への備えも重要である。こちらも建築基準法、消防法でいろいろの規制を加えている。その基本は、一定の領域で炎や煙を遮断することと、二方向避難にある。前者の代表的なのが防火戸である。